光を描いて空気を描く

光 空気遠近法 青空

今日は光についての説明と背景の関係について説明します。
とても重要な光。光がないと何も見えませんからね^^

まず最初に、これから説明するのは自分の力で光を描いて見たいと思っている人用で、デジタルでの自動作成でやられる方は参考にならないと思います。アシカラズ・・・
ただ理解をすることで応用に繋がることもあるので読んでみてください。



このコーナーの結末はこちら。「光るように見せるにはどうするのか、なぜ光=空気なのか」です。

フレアって 光って 空気って

 

001_完成図_001.jpg

①では早速今回はこちらの絵を使って説明したいと思います。
暗い闇に青白っぽい蛍光灯が光っている絵です。どこでも見る絵です。


002_完成図グレー_002.jpg

②次にこちらをご覧ください、絵を描き始めたばかりの方が光をなんとなくで描いてみた絵です。
見てもはっきり分かりますね、不慣れな方が良くやること。
そうです”白でボカす”です。

光は白っぽく見えるからという、普通に考えたらやってしまいがちなことですね。白じゃだめなの!?なんて声が聞こえてきそうですが、だめじゃないです。最終的に一番明るいのは白ですから。
ただ、そこまでの流れが重要です。


003_可視範囲.jpg

③その説明をするにあたり、まずはこちらで光を軽く説明します。
光は電磁波の一種で上図の範囲が人の目で見える範囲ですよ~と言ってます。これを可視範囲(かしはんい)。
※専門的すぎることは省きます。


004_三原光.jpg

④それぞれの色が
混ざっていくと白の光になります~と言ってます。赤や青の光が混ざって混ざって最終的には白の光になる。
逆に考えると白い光は他の光が混ざって出来ているってことですね。


002_完成図グレー_002.jpg

⑤さて②の絵に戻ります。


005_完成図グレー説明_005.jpg

⑥光が完全に混ざり合ったと考えると、やじるしのグレー部分は混ざりきっていないことになり、何かしらの光色が見えているはずです。
そう考えるとグレーはおかしい・・・・何色だろ。。そこで光の強さによりますがそのモノの色(固有色)や空気の色、周りの色が少し混ざって見えてくるのです。


006_完成図3種類_006.jpg

⑦オレンジ系蛍光灯や夕景ならなら黄色・オレンジ・赤系、昼間なら青系などなど。
と言う事で、こんな風に描くのがいいな~。

白光の横にはCMYが存在するんだょ


さて、光の色について説明しました。実は光を作るにあたりさらに重要な要素がもう一つあります。

それはグラデーションの幅です。

光を放っているところが一番明るく、離れるにつれ弱まります。

(光)      →  (闇)
明度=明るく    →  暗く
彩度=鮮やか    →  固有色(渋く)
色相=CMY     →  RGB+α

言葉で言うと上記のようになります。

007_アンモナイトの光.jpg

これを簡単に絵で解説するとこうです。


009_幅に注目当てはめると.jpg

仕事ではアンモナイトの甲羅と習ってました。わかりやすい。
幅ってとても重要(ただし例外あり、霧があったりすると変わります。満月を見たとき月の前に薄雲が被ってると変な色相とグラデが出来ますよね)


ここまでの大きく分けた2つの解説を踏まえて描かれているのがこんな感じです。

010_光例1.jpg


011_光例2.jpg


012_光例3.jpg


と、言うことは・・・

014_良く出る背景.jpg

良く見るこんな感じの背景。
奥の青さは空気でそう見えるのですが、空気は光なので、空気=光。そして、光は色がある。を踏まえると・・・


013_完成図終了_013.jpg

同じですねん。
光と空気の関係でした。