株式会社スタジオジブリ

描ける様になる為にはやはりこの会社スタジオジブリ作品の画集は外せない。コピペ、加工、合成に一切頼らず、紙一枚の上で表現された色彩美は、筆だろうがデジタルだろうが変わらずのクオリティー
「となりのトトロ」で見せた描き込まないのにきれいに見える最小限タッチの美学から「もののけ姫」や「思い出のマーニー」へと時代に合わせた表現は、デジタル時代になった今も古さを感じず、日本のアニメを語るには十分な背景画集群



株式会社スタジオジブリ

男鹿和雄画集II (ジブリTHE ARTシリーズ)

男鹿和雄画集II (ジブリTHE ARTシリーズ)

男鹿和雄さん画集の第2弾目。2弾目ということでスタジオジブリ作品でも「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」と後半の背景がほとんど。描き方というよりも背景を見られるだけで勉強になる最高傑作。
アナログは古いと思われる若い方はたくさんおりますが「描く」と「作る」は違うもので、もし「描き手」になりたければきれいなアナログ背景を見つめていきましょう。
第一弾より紙質が良くなり鮮やかに表現されて販売しております。
彩玉3本の指に入るおすすめ背景画集の一つ。

 

ジ・アート・オブ コクリコ坂から(ジ・アート)

ジ・アート・オブ コクリコ坂から(ジ・アート)

この背景画集をお勧めする理由は坂道の多さ。そこにある日本ならではの建造物。そして船と日本庭園。背景には魅力的な構図や表現があちこちにちりばめられている。<br>
学校もあれば埃まみれの図書館、事務所。昔の横浜というが、日本と貨物船という港らしさも勉強になる一品。

 

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ(ジ・アート)

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ(ジ・アート)

小人目線の背景画集はこれに限ります。普段見えない表現がアップで見れるのは小人の物語ならでは。廃材、レンガ、葉、石と写真ではない描き手のこだわるタッチが詳しく見れるのは醍醐味ですね。<br>
質感は写真を見て勉強しますが、それをアニメっぽくリアルにするとやはりスタジオジブリの質感表現はとても勉強になります。

 

ジ・アート・オブ もののけ姫(ジ・アート)

The art of the Princess Mononoke―もののけ姫 (Ghibli the art series)

スタジオジブリ最高額といってよいほどお金のかけた作品。それが表にも表れ、細かいタッチの描き込み、表現が石、葉、雲すべてに埋め込まれており、自然物の描き込み練習にはこれ一冊で事足りるかもしれない。
自然は今も昔も作りは変わらない為、これからもお世話になるだろう一冊です。
ジブリ作品の中でも湿気の多い樹齢の高い木々が見もの。

 

ジ・アート・オブ 千と千尋の神隠し(ジ・アート)

The art of spirited away―千と千尋の神隠し (Ghibli the art series)

湯屋というお風呂場を舞台としている。濡れている表現、油の汚れ具合、温かみのある室間表現、古い材質の木材と日本を代表する背景表現、特に高級な民宿の勉強にはもってこい。
そこにある魔女が好みそうな絨毯模様。壁紙、壺と特徴的な造形物も見どころ。

 

男鹿和雄画集 (ジブリTHE ARTシリーズ)

 

男鹿和雄画集 (ジブリTHE ARTシリーズ)

スタジオジブリ作品、となりとトトロから参加している男鹿和雄氏。その時に描いた背景からおもひでぽろぽろ、平成狸合戦ぽんぽことスタジオジブリ前半の作品を主に収録。
宮崎駿さん、高畑勲さんが感動したという徐々に夕景に代わっていく背景を一枚ずつ見ることができたり、美術設定集というマンガやイラストにも役立つ線画も掲載。
男鹿和雄画集と男鹿和雄画集2ともに手に取りたい一つ。

 

THE ART OF紅の豚 (ジブリTHE ARTシリーズ)

 

THE ART OF紅の豚 (ジブリTHE ARTシリーズ)

他にはない要素が見れるのであえて紹介させてもらいたい。これだけカラッとした空気感を描いている背景画集は他ではそう見ない。

明るいだけではなく、海、夏、さわやかを表現されており背景だけでも爽快感を感じられる温度と湿度を感じる背景。